ゆったり、きちんと

日々の暮らしの中で感じたことを記録していきたいと思います。

手術、無事終わった…

なんとか無事手術を終えた。

掻爬手術については、ネットで色んな情報を調べていたけど、「起きたら終わっていてほとんど痛みを感じなかった」とか「翌日からは普通に過ごしていた」と言った内容が多くて、そこまで怖がらなくても大丈夫かな、と思っていた。

娘の出産は帝王切開だったし、それに比べれば…と。

でも、甘かった。

麻酔の効きが悪かったのもあると思うけど、きっと精神的な喪失感や恐怖心が大きすぎたんだと思う。

術前処置を終えて、病室で待機している間は大丈夫だったのに、オペ室に入った途端、いきなり涙が溢れ出した。

オペ室担当の看護師さんのお二人は、本当に優しくて、「大丈夫、ゆっくりでいいからね」と何度も背中や肩をさすりながら涙を拭いてくれた。

いつまでもメソメソしている訳にはいかないと、「もう大丈夫です」と伝えて、手術台に横になる。でも涙は止まらなくて、肩や足腰が震え出した。手術の準備が進み、眠くなる薬を点滴から入れてくれ、意識は朦朧とするものの、完全には眠れない。手術が始まってからも麻酔が入ってるはずなのに、痛みもそれなりに感じる。恐怖心が痛みを大きくする。


でも本当に辛かったのは、身体の痛みじゃなくて、心の痛みだったのかもしれない。


この悲しみは、きっと誰にも分からない。上手く言語化できないから人に伝えることもできない。だから分かってもらえない悲しみ。

家族に負担や心配をかけないためにと、押し殺してきた色んな感情。

抑圧されていたそれらが、いざ手術、という時に全部爆発してしまったのかもしれない、と思う。


ずーーーっと泣き続けていた。ベッドで病室に戻るまで結局意識はずっとあって、ずっと泣いていて。もう体力も尽きていた。

病棟の看護師さんが、心配して何度も優しく声をかけてくれて、痛みがまだあるからと、追加の薬を点滴してくれたら、ようやく眠りが訪れた。

3時間くらいベッドで浅い眠りを繰り返して、その後ひとりタクシーで帰った。

帰宅した私を、夫と娘が心配そうに出迎えてくれた。

あぁ、終わったんだ。無事終わったんだと思おう。


体調はやがて元に戻るだろう。

でもこの心の傷は、きっとずっと消えないで抱き続けるんだろうな。